テレビや雑誌で豚骨ラーメンが取り上げられるときによく見る
「クセがなく、旨味だけが詰まった濃厚なスープです。」
というあれ。確かに悪くないです。正直、ヒビ機もしょっちゅう使います。
でもですね、思うわけですよ。“クセがない=正義”なのかと。
クセがなければいいのかと。クセは悪者なのかと。いやいや、そんなわけない。
クセがすごい、それはそれはクッセェ豚骨も評価されていいじゃないかと。
ということで今回はヒビ機が都内で一番クセが強いと思っているお店をご紹介します。
“東京一濃厚”とろっとろとんこつラーメン『きら星』
JR武蔵境駅から徒歩4分くらいのところにある『きら星』
店の前にある看板には“東京一濃厚 とろっとろとんこつラーメン”という文字が。
「いやいや、東京一は盛り過ぎでしょ。」という声が聞こえてきそうですが、実際にこの場所に立てば本当に東京一濃厚なのが分かるはずです。
なぜならこの時点ですでに恐ろしいほどの豚骨臭がするのですから。
なんなら20mくらい離れたこの場所からでも『きら星』の存在を鼻で感じられます。
都内でも夜空を見上げれば北極星だけは見えるみたいなそんな強烈な存在感です。
外からでも分かるほどの豚骨臭なのに意外にも女性客が多い
注文方法はシンプルな券売機方式。
店内はカウンター席のみのこぢんまりとした雰囲気。&こぢんまりとしていない豚骨臭。
ハンガー・つまようじ完備だったと記憶しています。
入店して驚いたんですが、女子大生と思われる若い女性客が多かったです。
……女子大生が濃い豚骨ラーメン啜ってるっていいですね。
卓上の味チェンはこんな感じ。一番左はホワイトペッパー、壺の中はキムチです。
提供前に豚骨の入った小鍋でさらに追い炊きする徹底ぶり
食券を渡してふと前を見たらこれです。
提供前に寸胴から小鍋にスープを移して、さらに豚骨を入れてグラグラ追い炊きしています。
どこまでやれば気が済むんだ。
豚骨の全てを詰め込んだ透明度0スープ「とんこつラーメン 肉増し」
今回いただいたのは「とんこつラーメン」(700円)+「肉増し」(250円)
透明度0でテカってて泡立っているという見るからに濃厚そうなスープ。
チャーシューも大きいし脂がキラキラ光ってるし……期待しかないですね。
鼻の奥を豚骨で殴られたかのような強烈なパンチ力のあるスープ
スープを一口飲むと、鼻の奥を豚骨でぶん殴られたのかと思うほどの強烈な豚骨臭が広がります。
舌触りは骨の表面だけでなく髄のエキスまで抽出されていることが分かるザラザラ加減。
モチモチで甘みの強い太麺はスープにも負けない存在感
麺は少し縮れた太麺。
モチモチとした食感が心地よく、甘みが強いため、スープがガッツリ絡んできても負けない存在感があります。
やわらかさと“肉食ってる感”を兼ね備えた大判チャーシュー
チャーシューはかなり大ぶりなもの。
スープが“骨の旨味”なのに対して、チャーシューは“肉の旨味”が詰まっています。
箸で持ち上げると崩れてしまうほど柔らかいのに、しっかりと“肉食ってる感”のある逸品。
低重心チューニングな魚介豚骨風に変えられるカツオ餡
キャベツの上に乗っているのはカツオ餡という味チェン要員。
スープに溶かすと豚骨の風味の上に魚介の風味が乗り、かなり重心の低い魚介豚骨っぽくなります。
まとめ
強烈な豚骨のクセで全てをねじ伏せるようなラーメンでした!
店の前の看板にある“東京一濃厚”という称号は間違いないです。
そして、クセが強いラーメンもまた正義という事を証明してくれました。
……その分、人に勧めるとなるとかなりの賭けになりますが。(なのであえて推し麺度は1で。あえてね。)
では今回はこの辺で。ごちそうさまでした!
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●細かいチェックポイント●
味の重さ:超こってり
温度:火傷しない程度の熱さ
提供時間:7分くらい(標準)
お冷:水・氷水・氷が選べるサーバーからセルフ
店内温度:冬はドアが開くと寒いけど基本快適
混雑具合:平日19時半くらいで並び無し。席は9割埋まってるくらい
タイプ:豚骨
エリア:吉祥寺 / 三鷹 / 武蔵境
推し麺度:☆1