どうもこんにちは。
東京ラーメンタルのヒビ機です。
「鍋二郎」以来久しぶりの実写登場かと思えば小屋みたいなところでカメラ持ってピースしているし、麺屋武蔵のTシャツを着ているという中々の情報量で整理できないですよね。説明します。
ご縁あって『麺屋武蔵』が一日限定で販売した「筍ら~麺」のロケに同行してきました。
今回はそのロケの一部始終やら試作品作りやらの様子をまとめてみようと思います。
究極のタケノコを求めて一行は静岡の山奥へ
東京から新幹線と車を乗り継ぎ二時間弱。
車1台やっと通れるほどの幅の道を進み、静岡県藤枝市の山奥へとやってきた『麺屋武蔵』一行 with ヒビ機。
今回の目的は「究極のタケノコをGETして究極のスープを作る事」。
究極のタケノコを掘った当日中に送ってもらってスープにすれば十分新鮮で究極のスープが作れそうな気がしますが、「採った瞬間から灰汁が出始めるからその場でスープにしないとダメ」なんだそう。
もうなんとなくこの時点で察してると思いますが、『麺屋武蔵』はクレイジー(褒め言葉)です。
△タケノコを掘る『麺屋武蔵』の社長の矢都木さん
作業着に着替えたらさっそく山でタケノコ掘り開始。
地元のタケノコの会の代表であり、山の所有者の村越さんの協力のもと、社長自らタケノコを掘ります。
と、ここでもクレイジー(褒め言葉)なこだわりが。
「地面から少しでも出ているものは光合成を始めてエグみがあるから、完全に地中に埋まっているタケノコしか使わない」んだそう。
完全に地中に埋まっている=目印がない はずなのに。村越さんは地面のわずかな盛り上がりを目印にポンポンとタケノコを掘り当てていました。
掘ったらすぐに村越さん宅で調理開始。
スープ作りは矢都木さんがつきっきりで行います。
△スープの様子
採ってきたタケノコの中でも、根元を食べてエグみが無いものしか使わないというこだわりっぷり。
試しに使うタケノコの根元を生で食べさせてもらいましたが、梨のようにフルーティーでシャクシャクとした食感でビックリしました。
待ってる間にちゃっかり村越さんの料理をいただきました
△無限におかわりしたくなるタケノコとじゃこの炊き込みご飯
△シャキシャキ食感がめっちゃ美味しいタケノコ入り餃子
△ラーメンが出来上がるまで箸が止まらなかったメンマ
△ほろ苦さがオツな山菜の天ぷら
スープ作りに関してはプロのお仕事の邪魔になるといけないので、ヒビ機はちゃっかり村越さんの料理を食べて待ちました。
特にメンマは瓶詰したものを買って帰りたくなるくらい美味しかったです。
完成!究極の採れたてタケノコを使った「筍ら~麺」!
ついに「筍ら~麺」が完成!
タケノコのダシが出た透き通ったスープに平打ち麺が泳ぎ、採れたてのタケノコと村越さんのお宅で摘んだ木の芽がトッピングされています。
この時点で今まで嗅いだことのないようなタケノコの上品な甘い香りが漂っています。
タケノコ、昆布、鰹が広がる“静かでかっこいい”味わいのスープ
スープは利尻昆布と血合いを取り除いた鰹節からとったダシでタケノコを煮て、太白胡麻油を垂らしたシンプルなもの。
一口飲むとタケノコ、昆布、鰹の香りが広がりますが、中でもタケノコのほわっとしたトウモロコシにも似た甘い香りが強烈に広がります。
そこに木の芽のフレッシュな緑の香りが乗り、“静かでかっこいい”和風な味わいに感じました。
究極までにシンプルな味わいなのにしっかりとラーメンのスープに感じるのは胡麻油のおかげでしょうか。
かんすい不使用の麺は「筍ら~麺」のための特注麺
麺は「筍ら~麺」のための特注麺。
普通のラーメンの麺作りで使われるかんすいを使っていないため、トロっとした食感で小麦の甘みや風味が強く感じられます。
品のある和風なスープとマッチし、こちらも上品な印象を受けました。
採れたてをすぐに調理したタケノコは、2時間かけて来た価値のある異次元の美味しさ
採れたてのタケノコはゴロッと大きなサイズでトッピング。
スープから感じたトウモロコシっぽい甘みはこちらも健在。
根元に近い部分なので市販のタケノコだったら繊維質なはずですが、サクッと歯の抵抗なく裂けるような食感でビックリしました。
まとめ
△矢都木社長とヒビ機のツーショット
次元の違うタケノコの旨さに圧倒される究極のラーメンでした!
今回のロケに誘ってくださった矢都木さん、タケノコ農家の村越さん、『麺屋武蔵』のスタッフさんには感謝しかないです……!
また来年も「筍ら~麺」をやるならお店まで食べに行きたいと思います!!
『麺屋武蔵』のヤバい限定はYouTubeでも観れます!
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●細かいチェックポイント●
味の重さ:あっさり
温度:熱すぎず、ぬるくなく
提供時間:6時間くらい
おまけ
タケノコ掘りに行く前に、玉露ラーメンを限定でやった時にお世話になったというお茶農家さんの所に挨拶に行きました。
△外は暖かかったけど茶畑の中は意外と涼しい
△先っぽの若い芽が玉露になるそう
日光を遮るために“こも”(藁を編んだもの)がかけられている畑の中。
黒いビニールシートが主流の中、こちらでは伝統的な方法を続けているそうです。
お茶農家の前島さん宅で玉露をいただきました
△お茶農家の前島さんと矢都木さん
一通りお茶畑を見学させていただいた後はお茶農家の前島さんのお宅へ。
前島さんが淹れてくれた玉露は、お茶とは思えない程旨味が詰まっていました。
もうなんか旨味が強すぎてお茶というよりダシに近く、これを飲んで玉露を使ったラーメンを作ることを思いついたそう。
淹れた後の茶葉はそのままおひたしとして食べられるほど強い旨味が残っていました。
以上、『麺屋武蔵』のロケはこんな感じでした。
では今回はこの辺で。ごちそうさまでした!