どうしてかな。手揉み麺というものは一度食べたら最期、定期的に食べないと死ぬ身体になってしまいます。
東京都内で手揉み麺を使ったラーメン屋で有名どころと言えば八丁堀の『麺や 七彩』ですが、今回紹介するのは『七彩』で3年間修業した店主が手がけるお店。『七彩』仕込みの手揉み麺を使ったラーメンを食べに行ってきました。
『七彩』仕込みの手揉み麺を使ったラーメンを食べに『くじら食堂』へ
東小金井駅から徒歩2分くらいのところにある『くじら食堂』。
冒頭でも触れましたが、店主の下村さんは『七彩』で3年間修業した方。その前は食肉卸業界に居たそうですが、紆余曲折あって2013年に『くじら食堂』をオープン。ラオタ(ラーメンオタク)でラーメンの分析力がすごく、オープンわずか1年ほどで人気店へと成長させた凄腕の方です。
そんな方が作る手揉み麺のラーメンなんて、もう美味いに決まってるじゃないですか。
店内はカウンター席のみで、くじらをモチーフとした装飾が施された温かみのある空間。入った瞬間にチャーシューを炙った香ばしい香りと醤油の香りがするのもテンションが上がります。
卓上の味チェン要員は9種類と多く、胡椒・鰹節・七味などが揃っている模様。食券を渡し、厨房で茹でる直前に揉まれる麺を眺めながらしばし待ちます。
着丼の瞬間から醤油の良い香りが！「特製醤油」が到着！
待つこと約10分、「特製醤油」(980円)が到着。
写真で伝えられないのがもどかしいですが、到着した瞬間、このままアロマにしたくなるほどホッとする醤油の香りに鼻孔をくすぐられました。もう美味しい。
トッピングは炙りチャーシュー・味玉・メンマ・海苔・ねぎといった王道のラインナップ。手揉み麺は深い色のスープによってまだ隠れています。ちなみに麺の量は並・大盛・特盛から選べ、今回は大盛にしました(大盛で茹で前200gなので、並は150、特盛は250ですかね)。
中から手揉み麺が登場。ピロもち食感で小麦感もあり、めちゃくちゃ美味い……！
スープに箸を入れてリフトすると……出てきましたね、『くじら食堂』の一番の特徴とも言ってもいい手揉み麺が。
注文ごとに手揉みされる麺はピロピロとした部分ともっちりとした部分があり、ランダムにやってくる2つの食感に思わず舌も大喜び。噛んだ時に広がる小麦の甘みも強く、めちゃくちゃ美味しいです。
鶏と魚介でとったスープは、毎日食べても飽きの来ないホッとする味わい。
続いてスープも。
口に含んだ瞬間に広がるのは、鰹や鯖、煮干しなどの魚介の香り。そこに鶏のコクや醤油の旨味が合流し、毎日でも飽きの来ないホッとする味わいになっています。
店内を見渡すと「日本一醤油」の段ボールがあったので恐らく使っていると思いますが(カエシは生醤油・濃口醤油・鶏醤・鰯の魚醤をブレンドしているそう)、グイグイ飲んでしまう旨味の強さの正体はこれかもしれないですね。
炙りチャーシューや胡椒の効いたメンマなど、トッピングも一流だ。
チャーシューは提供直前に炙られていて、舌の上でホロッと崩れる柔らかさと肉の甘み、そして香ばしさがたまらない逸品。提供直前に炙られているのはもちろんですが、香ばしさが強く出ているのはタレがしっかり染みているからだと思います。
メンマは細切りタイプ。味付けは甘く、そこに胡椒のスパイス感がほのかに乗っていて美味しい。
味玉は甘みが強く、スープの塩味とのコントラストが光る逸品。
味チェンのオススメは胡椒。昔っぽさが加わり、よりホッとする味わいに！
普段はあまり卓上調味料を使わないタイプですが、「この味なら絶対合う」と思い胡椒をひと振り。
ピリッとした胡椒によって“昔っぽさ”が加わり、よりホッとする味わいに。振って正解でした。
まとめ
手揉み麺の食感がたまらない、毎日でも食べたくなるような醤油ラーメンでした！
とにかく麺が美味しい。そしてとにかくスープが美味しい。あと、トッピングがとにかく美味しい。
……近くにあったら本当に毎日通いそうな気がしました。
では今回はこの辺で。ごちそうさまでした！
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●細かいチェックポイント●
味の重さ:ややあっさり
温度:熱すぎず、ぬるくなく
提供時間:10分(遅め)
お冷:セルフ。冷たい
店内温度:適温
混雑具合:平日19時で待ちなし満員
備品:ティッシュ・つまようじ
卓上調味料:胡椒・一味・七味・ラー油(？)・酢・塩・醤油・鰹節・ニンニク
タイプ:醤油
エリア:小金井 / 国分寺 / 国立
推し麺度:☆9
