こんにちは。東京ラーメンタルのヒビ機です。
煮干しで濃厚というと、一口飲んだ瞬間に煮干しの群れが「ッシャー!煮干しパワーお見舞いしたるわー!」と押し寄せてくるような、乱暴さを伴った旨みの一杯というイメージがあると思います(ヒビ機がそういうラーメンが好きでそういうのばっかり書いているのもありますが)。
しかし、今回ご紹介するのは“濃厚ながら乱暴さのない”一杯。
煮干しの品を極めたと言っても過言ではない一杯を食べに行ってきました。
品を極めた煮干しラーメンを食べに『麺屋 さくら井』へ
三鷹駅から徒歩12分くらいのところにある『麺屋 さくら井』。
2016年11月オープン。
“毎日飽きずに食べられるらぁ麺”をコンセプトに掲げる、「食べログ ラーメン 百名店 TOKYO 2018」に選出された実力のあるラーメン店です(同じく権威のある「TRY大賞」にも選ばれていそうですが、こちらは辞退しているそう)。
35℃を超える猛暑の平日でも長蛇の列ができていることからも人気の高さが伺えますね。
メニューはこんな感じ。
基本は「醤油らぁ麺」「塩らぁ麺」「煮干らぁ麺」の3本で、季節によって限定の提供もあるみたいです。
左上の法則(看板メニューは左上にあることが多い)に従うと「醤油らぁ麺」が看板だと思いますが、今回は個人的に看板だと思っている「特製煮干らぁ麺」をポチり。
煮干しと岩のりが香る「特製煮干らぁ麺」が到着!
待つこと数分。煮干しと岩のりのいい香りと共に「特製煮干らぁ麺」(1,000円)が到着。
煮干しによって少し白濁した醤油スープに細麺が泳ぎ、2種類のレアチャーシュー、味玉、岩のり、メンマ、刻み玉ねぎがトッピングされています。
スープは苦味とエグ味を抑えながらも旨みを効かせた上品な味!
まずはスープから一口。
グワッとくるけどめっちゃ綺麗!
スープを口に含んだ瞬間、背黒やアゴ(トビウオ)煮干しをメインとした上品な旨味がふわりと広がり、コクの強い醤油が舌にじんわりと染みました。
煮干しの苦味やエグ味が極力抑えられた(探そうと思って食べないとわからない程度の)綺麗なスープで、力強さはあるものの乱暴さは全くありません。
麺は三河屋製麺製の角のある中細ストレート。
小麦がぎゅっと詰まった密度の高い麺で、ひと噛みごとに小麦の香りがふわっふわっとひらきました。
板のりではなく岩のりを使うことで、麺と一緒に啜った時に磯の香りを広げてくれるのもいいですね。
レアチャーからの肉の甘みは都内でもトップクラスの強さ!
チャーシューは豚肩と鶏むねの2種類で、どちらも低温調理のレアタイプ。
低温調理のレアチャーシューは最近ではメジャーですが、『麺屋 さくら井』は他と比べてかなり攻めたレア具合になっていて、肉の甘みやジューシーさが群を抜いて強いです。
その攻め具合は鶏でも同じ。
普通なら鶏臭さが出そうですが、そのキワの見極めの正確さが甘みとジューシーさとして感じられました。
味玉は黄身がしっとりとしたやや固茹でタイプ。
固茹でな分、黄身の味が濃く感じられる逸品でした。
まとめ
濃厚ながら乱暴さのない、煮干しの品を堪能できるラーメンでした!
もう何度も食べていますが、何度食べても飽きないどころか毎日でも食べたくなるような味だと思います。
……あれ、完全にお店の思惑通りになっていますね。
では今回はこの辺で。ごちそうさまでした!
【東京ラーメンタル】のYouTubeやTwitterもよろしくね!
●細かいチェックポイント●
味の重さ:ややあっさり
温度:熱すぎず、ぬるくなく
提供時間:2分(早め)
お冷:2杯目からセルフ。冷たい
店内温度:適温
混雑具合:平日11時半過ぎで待ち時間40分ほど
備品:紙エプロン、ヘアゴム、ティッシュ、つまようじ、荷物置き
卓上調味料:胡椒
タイプ:ニボニボ系
エリア:吉祥寺 / 三鷹 / 武蔵境
推し麺度:☆8