リラックスできる時間っていうのは人それぞれ違うと思うんですが、ヒビ機は「ラーメンを食べている時」と「お風呂に入っている時」がそれに当たります。
じゃあお風呂に入りながらラーメン食べれば最高じゃん。
なんて思うかもしれませんが、そんなもんはとうの昔にやってるんです。
……湯舟にスープこぼしたので二度とやりませんが。
そんな話は置いといて、今日紹介するのは“銭湯のような雰囲気のラーメン店”。
一見イロモノと思われがちなコンセプトのラーメン店ですが、果たしてどんな一杯なんでしょうか……?
まるで銭湯!『麺屋 湯や軒』は食べる前から気分がホカホカする!
JR南武線 武蔵新城駅から徒歩5分くらいのところにある『麺屋 湯や軒』。
「あっさりからこってりまで、小さい子供からお年寄りまで様々な世代で楽しめるラーメン」をモットーとしたラーメンやつけ麺が人気のお店です。
店名の時点でなんとなく察している人もいるかと思いますが、『麺屋 湯や軒』が人気なのは味だけではなく、もう一つ理由があります。
そのもう一つの理由というのが、この銭湯のような雰囲気。
ご主人の本家は映画「テルマエ・ロマエ」の撮影にも使われた北区の老舗銭湯『稲荷湯』。
その銭湯の「ワイワイした雰囲気をラーメン店でも感じてもらいたい」という思いがこのような内装に表れているんだとか。
奥に見えるマッサージチェアやカウンターに付けられた蛇口は、実際に昭和30年頃に『稲荷湯』で活躍したものを貰ってきたそう。
△蛇口はひねっても何も出ないよ。
「ロッカーはオープンするときに大工さんにお願いして作ってもらったの!」と女将さん。
細部まで徹底して銭湯です。
メニューはこんな感じ。
さりげなく背景が富士山なのも銭湯っぽいですよね。
基本は醤油・塩・三豚・八豚というラインナップ。
三豚や八豚というのは豚骨と魚介のWスープで、その割合が豚骨3なら三豚ということだそう。
麺が湯桶に! つけ麺さえも銭湯らしさが散りばめられている「はちちゃ~つけ麺」
今回いただいたのは「はちちゃ~つけ麺」(980円)
運ばれてきたとき思わず笑いましたよ。だって麺が湯桶に盛られているんですもん。
他には割りスープが徳利に入っていたりと、店内だけでなくつけ麺にも銭湯らしさが散りばめられていて面白いですね。
そして、着丼と同時にスープから豚骨魚介のいい~匂いがしてきて期待も高まります!
良い意味で流行りの味を外した優しい味わいの豚骨魚介スープ
まずはスープから一口……。
クセのないまろやかな豚骨をベースに、ふんわりと魚介の節の香りが広がります。
それと同時に一味のピリッとした辛さを感じ、これがスープ全体をキュッとまとめ上げているように感じました。
先ほどチラッと触れましたが、「はちちゃ~つけ麺」は“はち”なので豚骨8:魚介2の割合。
最近流行り……というか主流のガツンとくる濃厚魚介豚骨とは違い、良い意味で流行りから外した懐かしいようなホッとする味わいです。
訊くに「特別なものは使ってない。普通のものを美味しくするのが料理人」とのこと。
舌触り、食感、喉越しが心地良いウェーブがかった中太麺
麺は染谷製麺製のウェーブがかった中太麺。
プリンッとした舌触り、噛んだ時に歯を少し押し返すようなコシ、つるんと喉を滑るような喉越しがよく、小麦の甘みが強く感じられる麺です。
スープとの相性もよく、両方の持ち味を引き立て合うようなバランス感覚です。
チャーシューは薄切りで、醤油ダレがしっかり染みたもの。
ホロッと崩れてしまうほど柔らかく、肉そのものの味やタレの旨味がしっかり感じられます。
提供前にフライパンで火入れをすることによって温かく食べられるのはもちろん、肉質が柔らかくなる効果もあるんだそう。
〆は徳利に入った割りスープを入れてあっさりと楽しむのがオツ
〆には徳利に入ったアツアツの割りスープを入れて飲むのがオススメ。
蕎麦の後の蕎麦湯のような感覚で、スープがよりまろやかな味わいに変化します。
チャーシューを温めるのもそうですが、「温かいものを温かいうちに食べて欲しい」という店主の真心がここにも表れていますよね。
まとめ
まるで銭湯のように身も心もポカポカ温まる優しい豚骨魚介つけ麺でした!
一見イロモノに思われがちですが、中身は正統派、しかもちゃんと理にかなっている『麺屋 湯や軒』。
都内からは遠いですが、ぜひ一度行ってみて欲しいですね。笑
では今回はこの辺で。ごちそうさまでした!
△入口には『稲荷湯』で実際に使われていた体重計も。壊れたら困るから乗らなかったけど。
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●細かいチェックポイント●
味の重さ:ややこってり
温度:熱すぎず、ぬるくなく
店内温度:適温